寄せされたお言葉

上映会を通じて頂いたご感想

熊谷 裕一 さん (東京都武蔵野市 在住)

先日、宮前市民館において、「オオカミの護符」を拝見しました。

 まず始めに、本映画の製作にあたり、綿密な取材、考証、撮影、編集に、膨大な時間を割かれた監督をはじめ製作関係者の皆様方に敬意を表したいと思います。

 土橋という郷土に対する、暖かいまなざしから始まり、やがて「護符」をたどって集落の人間関係を支える「講」という先人の英知をたどり、少なくとも250年以上にも及び社会を支えたシステムは、自然への畏怖の下で成立していたことを探りあて、さらに超自然的なものの下で人間が平等であった時代の記憶から我々が今なにをするべきかという問いかけをし、最後また故郷の風景にもどる。

 ひとつひとつ説得力のある考証は正にドキュメンタリーであると共に、マスコミの取材にありがちな目線の高さが感じられず、無理に結論に誘導する姿勢も感じませんでした。

 真に幸せな社会とは何なのかという問いかけは、今こそ大至急に考えなければならない課題です。

 小泉八雲が晩年「霊的な存在が薄れた不幸な時代」を嘆いたように、自然への畏怖はすなわち、人間のおごりへの警鐘であり、たかが人間の中で、優劣、貧富を競う社会の無意味さを問うのと同義であるような気がします。

 第一次産業の流れが、地域社会を破壊しつつあり、安全性が充分保障されない食物を輸入するために資源輸出国の自然を回復不可能までに破壊して工業製品の輸出に躍起になりグローバル化の中でGDPを押し上げることが日本の唯一の選択肢なのでしょうか。

 その結果として、多くの心病む人たちがいます。

 土橋などの例をみるように、日本の農家・酪農家の方々の仕事ぶりは綿密で丁寧で園作物の品質も世界で有数といっても過言ではありません。

 安い食べ物を買い、その何倍ものお金を、携帯電話会社に払い続けるより、良い食べ物を適正な値段で買い、日本人の知恵によって、必要な工業製品を得ることは不可能ではないと思います。日本を世界一の農業大国にするのも夢ではないでしょう。

 いろいろなことを考えさせる映画でした。ありがとうございました。


       3月19日 初公開上映、宮前市民館大ホール(神奈川県川崎市)
       のアンケートに寄せていただいた感想から

『オオカミの護符』 支援団体

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製作・配給:(株)ささらプロダクション

共同製作:(株)環境テレビトラスト 
     「オオカミの護符」製作委員会

支援 : 文化庁

後援 : 川崎市・川崎市教育委員会

協賛 : セレサ川崎農業協同組合
      土橋町内会
      (有)有劦設計
      (株)サメジマコーポーレーション
      (有)大倉商事

協力 : 宮前区観光協会
      たまフォーラム
      川崎土橋郵便局
      東京急行電鉄株式会社

制作協力: グループ現代
        民族文化映像研究所

撮影協力: 土橋御嶽講中
        馬絹御嶽講中
        寶登神社氏子中

        武蔵御嶽神社
        寶登山神社
        猪狩神社
        三峯神社

        国立歴史民俗博物館
        青梅市郷土博物館
        川崎市立土橋小学校
        たましん地域文化財団
        武州御嶽山御師家
           古文書学術調査団
    (法政大学/青梅市教育委員会)
        宮前平ハイデンス
        コトー宮前平

ス タ ッ フ

監督 : 由井 英

製作 : 小倉 美惠子  小泉修吉

撮影 : 伊藤碩男     由井  英

音声 : 河合樹香

助監督: 中嶋美紀

音楽 : 姜 小青(中国古箏)
      千島幸明(篠笛)

ナレーター: 糸 博

語り : 小倉 美惠子

題字 : 永田 紗戀

版画 : 小林 奈那

編集/録音: アクエリアム

上映スタッフ: 吉江 志づか  大江純恵

デザイン: 熊澤正人+内村佳奈
        (POWER HOUSE)
      岩井友子

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『オオカミの護符』 上映情報!

上映会の情報はこちらから ↓ もちろん映写機です!.png

次回作のお知らせ!

「オオカミの護符」に続き、ささらプロダクション第2作目「宮前の講(仮題)」を財団法人トヨタ財団の助成を受け、現在、制作中。
 詳細はブログををご覧下さい。